サイクルのある暮らし


スウェーデンってお酒をすごく飲むイメージがあるじゃないですか。

でも、来てみたら意外とそうでもなかった。
そうでもないと言ったら語弊があるかもしれません。

では何故そうでもないと思ったのか?

それは、彼らは平日は殆ど飲まないからです。家だとしてもです。


実際に友達に本当なのかと聞いても、
もし平日からお酒を飲んだら周りの目が気になってしまうから飲まないな〜と言っていました。


彼らはアルコールに頼っていると見られることに物凄い抵抗を感じるらしく、働く曜日である平日は体裁を気にして飲まないのです。
飲むのは土日だけ。


自らお酒という嗜好品に対して決まりを作るなんて面白いな〜。
自律?
飲めるが故にアル中と思われたくないという気風が伝統的にあるのか?



と彼らのお酒サイクルに関してはもうだいぶ慣れたものでしたが、最近、なんと他にもサイクルを作っていることを知りました。


どうやら子どもたちのキャンディー(おやつ)もそうらしいのです。


小さい子がキャンディーを食べられるのは、土曜日だけ。

その他の曜日は自粛。。
(といっても小さい子だから自粛というよりは親からの強制でしょうが。)


私の友人は、かつては平日にキャンディを食べたいと母親にせがんだところで「今日は何曜日?」と聞き返されるのみで決して甘やかしてくれなかったと言っていました。



自ら自律的なサイクルを作るスウェーデン人。
しかもそれらを忠実に守る彼ら。


お酒だけなら、もともとお酒好きなお国柄そうしたくなるのかな〜とも思えなくもない。

ですがこれがおかしもとなると、彼らは最初から自律的なサイクルを作るのが好きな人々なのか…?!
と考え出してしまうわけです。


先日、日本に旅行したことのある友人に、東京はどうだったかと尋ねてみました。

そうしたら、
「東京って昼夜問わず常に何かが流れている感じ、常に何かが起きている感じ。」

「ストックホルムは昼間は活発だけど、夜になると街が静まる時間があるでしょ。けれど東京にはその節目がなかった気がした。私はそれが好きだったけど!笑」

って言われました。


ほ〜なるほど。
考えたことがなかったけど、言われてみれば確かにストックホルムにはちゃんと夜という夜が来る。一旦街が停止する。

そこで新しい日に切り替わるんでしょう。

夜が来るというのはなにもストックホルム独特の現象ではなくて、むしろ東京のように24時間何かしらが起きている方が珍しいかもしれません。

でもこの国の場合は1日のうちのサイクルだけではなくて、1年のうちのサイクルもはっきりしている。

長〜い長〜い寒い暗い冬、その中で突如訪れるあまりにも気持ちの良い夏。

こうした緩急が1日、そして1年単位でやってくるので、サイクルを持つこと・区切りをつけることが遠い昔からスウェーデン人の身体の中に染み込んでいるのでしょうか。



と、昨日そんな話しを聞いたところだったので、
もしかしたらその「サイクルを持つこと」が嗜好品のコントロールにも生かされたんじゃないかな〜
なんて考えてみたわけです。


そして今公園で目の前に寝そべっている大人たちを見ていたら更にもう一つ思いついたのですが、
そういえば彼らは仕事とプライベートの時間をしっかりと区切る。

仕事、プライベート、仕事、プライベート…

時間をしっかり区切ってこの繰り返しを守るのも、自分の生活をあるサイクルの中に当てはめて生きるというものの一環なのかもしれないですね。


もともとの話題だったお酒やおかしの例から随分と一般化し過ぎた気がしますが、

スウェーデン人のお酒、おかし習慣事情。
それと関連したサイクルのある暮らしの話し。

この2つが今日のメイントピックでした。


日本はどうだったっけ。
また帰ったら改めて観察してみたいです。






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