日本とスウェーデンの似ているところ(1)
スウェーデンの人と話しているとなんだか日本人と似たようなコミュニケーションの取り方をしていることがわかる。
まず、相手の顔色や目つきを見て言いたいことを察したり、暗黙の了解をしたり、無言の譲歩をしたりするところ。
海外では言語化という形で自分の頭の中にあるものをはっきり共通コードとして外に出さない限り意思は通じないものかと思い込んでいたけれど、そうでない文化もあるみたい。
あと、ウチとソトという概念をもち、薄っすら自己(または自分が属するコミュニティ)と他人(または他人が属するコミュニティ)にの間に線を引いている感じがあるところ。
なので公共の場所(特に電車とかの公共交通機関)なんかものすごく静か。たまに息苦しくなるくらい。(笑)
かといって「他人」に対して感じが悪いのかと言えば決してそういうわけではないところも若干似ている気がする。
むしろスウェーデンの街中で見知らぬ人に道を尋ねたりお店で店員さんに商品の場所を聞いたりしたならば、そっけない雰囲気から人が変わるかのように一変してものすごく優しく(しかも高確率で満面の笑顔で)一生懸命答えてくれようとする人々の姿が印象に残るはず。
これらはあくまでも個人的な実感ではあるけれど、実際に暫くスウェーデン人たち(もしくは北欧の人たち)に囲まれて暮らしてみると多かれ少なかれ似ているところがあることには気がつく。
日本と北欧は地理的にも人種的にも文化的にもかけ離れているのに、何が共通する性格を生み出したのか不思議でしょうがない。
人種の入り混じりの少ない国で暮らしてきた日本人が狭いコミュニティの中で培ってきた対話の仕方と、寒さと暗さが厳しい環境の中で比較的まとまってくっついて暮らしてきた中で培ってきた対話の仕方がたまたま似たような性質を生み出したのだろうか…。
と、このように一見似ているようなところが多くてとっても親しみを感じられるのにも関わらず、同時に全く違うところもある。
例えば全く話し合いの場でのコミュニケーションの仕方とか発想の仕方とか。
例えば政治のフィールドで例をあげてみると、オープンな意見交換を大事にしたり、透明性を重視したり、省庁間、政党間での情報交換システムが整っていること。これらは
話し合いというものに対する考え方の根本的な違いが形として現れた結果なんじゃないかと思う。
だからきっと日本と北欧の人々のコミュニケーションや発想方の在り方の似ているところと違うところを深掘りしたら、政治でもビジネスでもなんでも、もっと面白く比較できるんじゃないか…なんて最近考えている。
どこが似ていてどこが違うのか…。
似ているところを生み出した要素が何なのかを見出すことで、違いがある理由も同時に見えてくるはずだけど、それを分析するのはなかなか難しい。
でも、これから少しずつでも観察できたら良いなと思います。
そして今日は人の性質ばっかりに注目したけれど、まだまだ似ているな〜と思ったところがあるので次回以降にまとめます!
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