Swedish Gender Equality Agency

今年の1月に、なんと政府お抱え(?)のgender equality agencyができたそう。



政府のHPによると主なタスクは以下
(私的雑訳)

・男女平等に関する政策を、戦略的・持続可能な形で施行するお助け

・男女平等政策の課題に関する分析などを行うことで、政策作りをフォローアップ

・男性による女性に対する暴力を防ぐための国家戦略作り

・男女平等に関する情報の収集、そして普及

・男女平等関連のプロジェクトや女性団体への政府の補助金に関する問題をチェック

・他の政策分野における男女平等の問題をサポート



そもそもスウェーデンにはgender equalityを担当する大臣がいるという時点でかなり政府としての男女平等意識が高い。

これは、政治の世界で女の人が自信を持って意思表示できる環境が整っている証拠なんじゃないか。

で、その女の人が自信を持って意思表示できる環境ってすごく大事だと思う。

それは、ただ女の人がいればその人たちの率直な意見が反映されるという訳ではないから。

だって例えば大勢の年配の男性の中に数人だけ女性という状況だと、現場ではどうしても怖くなったりやりにくいことがあったりしてやはり女性としての率直な意見が言えない。(推測だけれども!笑)


なので、「女性が発言しやすい環境」(単なる比率の問題だけではなく) ができた場所では、加速度的に女の人の率直な意見が反映されていく。

なのでそんな環境が整っているスウェーデンでは、ドドン!といきなりこういう革新的な組織が生まれたり、政策の内容が根っこから変化したりする。




実際スウェーデンにも男女平等に関する様々な問題があることは確か(それも、高福祉国家であるが故の皮肉な結果としての不平等…)。
だけど少なくともこういう強い動きが絶えず起きているのは、なんだか活力があってこっちまで元気が出る。

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