ようやっと書けた、スウェーデンに来た経緯
早いもので、留学も残すところ僅かになりました。
ふと思ったのですが、
そういえばどうして私がスウェーデンに来たのかについてはブログでは触れたことがありませんでした。
そしてこれもふと思ったのですが、
触れたことがなかったというのは機会がなかったというわけではなく、
どうしてスウェーデンに来たのか、スウェーデンの何に惹かれていたのかを私自身がわかっていなかったので書くことができなかった
と表現するほうが正確かもしれません。
でもここで誤解がないようにしたいのは、
「スウェーデンの何に惹かれたかわからなかった」というのは、
スウェーデンを選んだのがダーツの矢を投げて当たったのがスウェーデンだったからではありませんよ!
これは一応本当です。笑
じゃあどうして来たのか…?
という話しをしようとすると、ちょっとだけ過去に遡ることになります。
今日は何に惹かれているのかわからないままこちらに来た経緯を過去にちょっと戻って書いてみる、という回にしようと思います。
別に書いてみなくてもいいよw
とツッコミたくなる気持ちはわかりますが、
どうか書かせてあげて下さい。笑
それは、実はこれが次回の記事に繋がる内容になるからです。
(あ、あと、経緯とか偉そうに言っておりますが、今という時間から過去を意味付けしたものに過ぎないです。ということを先に言っておきますね。笑)
さてさて。
今から3年前、大学1年生の夏休み。
実は私はこのとき、スウェーデンに旅行としてやってきました。
数日間のストックホルムでの滞在です。
北欧雑貨やインテリアが好きだったので、大学に入ったら是非行ってみたいと思っていたのです。単純にそれが理由。
だから、雑貨とか建築を堪能できればそれでいいや〜なんて思っていました。実際、街中に溢れかえる北欧デザインに大満足の旅でした。
地下鉄アートは見られるし、
モノクロのカッコいいデザインショップは沢山並んでいるし。
当初の目的は充分に果たされました。
なので、それで北欧に関しては「完!」。
となるのが当初の予定でした。
が…
その裏で、
実は知らぬ間に全く違う方向からの刺激を受け始めていたのでした。
もう少し具体的に言うと、
旅行の最中、私は街に流れている空気に
言葉にならない「何か」
を強く感じました。
(これよく見たら具体化できていないな笑、まあいっか)
数日間ストックホルムの中を歩きまわっていたのですが、そこで私は様々な社会の断片を目にしました。
道をゆく人々の穏やかさ、
年配の方への絶対的な配慮、
ベビーカーを引いて昼間からお散歩をする若いパパたち、
公共スペースや公共交通の徹底したユニバーサルデザイン、
完全なキャッシュレス支払い、
誰に話しかけても返ってくる完璧な英語、
電車の中の静けさ(これは日本だけだと思っていた)
…?!?!
なんだこの感じは?!
なんだこの溢れかえる街全体、市民全体の統一感、落ち着き感は?!
上でリストアップしたようなことが合わさって作り上げられる全体的な雰囲気は伝えきれないのが残念ですが、
とにかく、ストックホルムの街中にはそれまでに旅行した国々で(同じヨーロッパ諸国でさえも)味わったことがない
「何か」があったのです。
前述の通り私の視線は完全にインテリアや雑貨方面に向いていたので、
後ろから突然飛んでぶつかってきた「何か」の衝撃はさぞ強かったんだろうと我ながら思います。
今でもあの時の衝撃は忘れられません。笑
その「何か」が良い悪い・それが好きだ嫌いだといった感情論ではなく、
とにかくその新しいものが気になって仕方がなくなってしまったのです。
しかし、
じゃあその「何か」とはなんなのか?
何が新鮮だったのか?
それを言葉にすることができなかった。
感覚が、感覚のままで残ってしまったと表現すれば良いでしょうか…
だからこそ、無性に気になってきてしまったのです。
でも結局、わかりませんでした。
単に天気が良過ぎたとか?!
スウェーデン人が美男美女過ぎたとか?!
その衝撃と間違えてるだけじゃね?!
と暫くその感覚を封印させてみようとも試みたのですが、かえって益々探究心が湧いてきてしまい逆効果。
うーーーん
気になる…
き に な る ぅ
この感覚…
大事に扱って分析してみるべき?
…いやいや、学生の時間は限られてるんだから他のことしよう
…いやいやいやいや、それ以前にそもそもこの感覚なんて私の頭が勝手に作り上げたものに過ぎないかもじゃん?!
と、こんなふうに、恋愛か?とツッコミたくなるようにネチネチと行ったり来たりする状態が続いていました。
が、このテーマではなく普段の生活で色々と考えている中でふと
そういえば私って、本当の意味で自分の選択に対してリスクを負ったことがないな
と思いました。
(臆病だからな…)
つまり、
自分の肌で得た感覚に従って進んでみたことが、よくよく考えたらなかった。
そもそも自分の感覚の方向に進むことの良し悪しすらも分からなかったのも事実ですが、
いずれにしても今までなら取らなかった選択の仕方で選択してみても良いかも、とちょっと思えてきた。
結局はそんな自分との葛藤みたいなものが理由ですが、最後の歯車が動きました。
というのと、普段の生活でもいつの間にかスウェーデンが出てくる度に反応してしまうようになっていた。
というわけで、もう一度戻ってじっくりスウェーデンを観察してみようと
徐々に徐々に
(1年かかった)
考えるようになりました。
そして初めての旅行から2年後、
私は再びスウェーデンに舞い戻ってきました。
もうお分りの通りですが、勿論何に惹かれているのかが分からない状態でです。
というか、だからこそ来たんですね。
というわけなので、留学開始後はずっとスウェーデンの色々な部分に興味を持ってキョロキョロしてはいたものの、
なかなか自分の明確な留学の目的はこれ!
と、ババーンとカッコよく語ることは到底できませんでした。
そのため、
普通なら最初に書くはずである経緯に関する記事を留学の終盤に書いているというのは、
これまで整理をするので精一杯のカオス状態に置かれていた私にとって、今、というのは至極当然のタイミングだったのかもしれません。(お恥ずかしいィ。。)
そしてやっと今、
過去に対する理解・(あくまでも今という時間からの意味付けかもしれなくとも)ができたのです。
こんな過去を振り返ることができたのが今だという事実までひっくるめて
ロング ロング ヒストリー
だったのでした。
ということで、今回は私がスウェーデンに来た経緯でした。
完!
としたいところですが、、、
実はまだ、肝心の私が感じた「何か」にはさりげなく触れていませんね…笑
実はこれが最近やっとぼんやーりとわかってきたような気がします。
だからこそ過去の自分の行動を把握できて今回の記事も書くことができたようなもの。
で、これについてを次回にまわしたいのです。
今日はそこに至るまでのイントロダクションの役割も兼ねていました。
もしここまで読んで頂いていたら、
お付き合い下さり本当にありがとうございました!
次回もよろしくです。
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